神様、鯉のぼりの一番上のやつの名前って何?
ふぁ?何だそれは?
あのカラフルなやつだよ。
…
5月になると日本全国各地の大空にあがる鯉のぼり。
色鮮やかで立派な鯉のぼりが風になびかれる姿はまさに圧巻ですが、毎回気になるのが鯉のぼりの一番上にある派手なひらひら。
あのカラフルな布は一体、何のでしょうか?
子供に突然、聞かれた時に動揺したくないので。
今回は鯉のぼりの一番上のやつの名前や意味、その他のパーツの名称をまとめてご紹介します。
鯉のぼりの一番上のやつの名前は何?
鯉のぼりの季節に鯉のぼりと一緒に飾られる一番上のカラフルなひらひら。
あの名前は何なのか?
というとその名は
吹き流し(ふきながし)
になります。
一番上の名前はわかったのでこれで良し、子供にツッコまれても怖くありませんね。
さてでは、この吹き流しはなぜ鯉のぼりの一番上にするのか?その意味に迫っていきましょう。
吹き流しを飾る意味とは?
鯉のぼりに時期になるとなぜ吹き流しをするのか?というと答えは
流れる滝を表しているから
になります。
鯉のぼりの歴史は古く江戸時代に始まり、鯉のぼりが始まったそもそもの由来を探ると中国の「登竜門」の故事がきっかけになります。
※詳しくは下記にまとめています。
鯉のぼりをあげる理由とは?由来や飾る時期はいつからいつまでかも紹介
中国の「登竜門」の故事流れを簡単にまとめると黄河上流の激流を上りきった鯉が龍になったとあり、その事柄を具現化したのが鯉のぼりの一番上にある吹き流しってことですね。
もっとわかりやすく例えるなら鯉の滝登りをイメージという感じです。
吹き流しがカラフルな意味って何?
へー、滝ね!じゃあ青でよくね?
って感じですがこの吹き流しの色にも意味がありましてカラフルな理由は
「魔よけ」の意味があるから
になります。
こちらも中国の考え方がそもそもの由来になりますが古代中国に伝わる「五行説」では木・火・土・金・水が5つの元素があり、これらが元素がお互いに助けあい打ち消しあうことで全ての物事が循環しているという思想があります。
ちなみにこの5つ元素を色で表すと
火→赤
土→黄
金→白
水→黒、紫
となり、この5色を吹き流しに用いる事で子を守り、邪気を払うと信じられていた事からきっかけでカラフルな吹き流しが飾られたと考えられます。
その他の説としては男子の誕生に早く気づいてもらうためと言う説もありますが、鯉のぼりは祝い事なので派手にという意味合いがあったのかもしれません。
その他のパーツの名前と意味もまとめてみた
鯉のぼりの一番上にあるカラフルなやつの名前は「吹き流し」ですが、鯉のぼりにはその他にも謎の飾りが施されています。
それが鯉のぼりのポールのてっぺんにある、
- くるくる回るキラキラした球
- 矢羽でできた二つの風車のようなもの
目立つけどカタカタとうるさい、あれは一体何なのか?
この2つのパーツの名前について
調べたところ
- 球は回転球
- 風車は矢車
といった名前になります。
それぞれにどんな意味があるのか?はこちらも吹き流しの意味に似おり、
- 回転球は神様に男の子がいる事を知らせる目印
- 矢車は魔除け
の意味があると言われています。
吹き流しに回転球、矢車、鯉のぼりは祝い事だからこそただ派手に!と思いきや全てのパーツに名前がありまた1つ1つに意味がある。
これらの名前と意味を子供に聞かれた時には、どや顔で答えらえる大人になっておきましょう。
まとめ
鯉のぼりの一番上のやつの名前についてまとめてみましたがいかがでしたが。
昔の日本人の考え方は中国に影響されてますが、その発想を取り入れ、日本独自の文化にする日本人の知恵や行動力はただただ凄いとしか言いようがありません。
ただ最近の日本の鯉のぼり事情では矢車の音が近所迷惑になる事を考慮し、音がないものを使用することも増えています。
伝統や文化は時代と共に姿は変わりますが、そもそそもの意味は押さえて伝統や文化を守っていきたいところです。
全ての人にご利益を!最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
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