神様、鯉のぼりをあげる理由って何?
ふぁ?日本の文化のことか?
そ!知らないの。
えっとな、鯉のぼりはな…
5月のイベントの1つとして全国でみる機会が多い鯉のぼり。
5月になると「そういう時期かー」と思って鯉のぼりをみますが、なぜ5月になると鯉のぼりをあげるのでしょうか?
そもそもの意味がよくわからないですし、もし子供に聞かれたら悩むので。
今回は鯉のぼりをあげる理由とは何なのか?を調査すると共に飾る時期はいつからいつまでかもまとめてご紹介します。
鯉のぼりをあげる理由って何?
「屋根より高い鯉のぼり~」の歌で知られる、鯉のぼりをあげる理由とは何なのか?
早速、この理由について調査したところ、結論から申し上げますと
誕生した子供が立派に育つ為の祈願
になります。
鯉のぼりを鯉をあげる理由は
・将来大きく出世して欲しい
・子が生まれた事への神様への祈願
等、諸説ありますが総合的に鯉のぼりが始まった由来や理由をまとめると子の成長を願い、また祝う親心といえます。
では鯉のぼりはどうやってできたのか?その由来や秘密に迫っていきましょう。
鯉のぼりが始まった由来について
なぜ日本で鯉のぼりが始まったのか?
そのはじまりは江戸時代にさかのぼります。
当時の江戸時代では5月のお祝いごとに7歳以下の男子のいる武士の家では旗指物(はたさしもの)と呼ばれる家紋のついた幟(のぼり)や吹き流しなどを立てるのがしきたりでした。
ただこの話は武士の話でして、当時はまだ士農工商と呼ばれる身分制度がある時代。
武士以外の者が子供の誕生のお祝い事に幟や吹き流しを立てることが許されてませんでした。
武士ができる子供のお祝いに幟(のぼり)や吹き流し武士以外の者が子供のお祝い事としてどうにかできないか?と考えられたのが鯉のぼりになります。
つまり、
武士に対抗して旗指物の代わりに鯉のぼりを立てたこと
ことがそもそものはじまりになります。
武士以外の者ができる子供のお祝いに鯉のぼりがいつの間にか全国で庶民の間で流行。
結果として今現在の鯉のぼりへと繋がっていますが言ってしまえば鯉のぼりが始まったのは当時の身分制度があったらからといえますね。
この時代ならではの身分に対する人々の葛藤と発想がなかったら今、全国の大空に鯉のぼりがあげられることもなかったでしょう。
なぜ鯉のぼりの魚は鯉なのか?
江戸時代の武士の祝い事を町人が真似して始まった鯉のぼりですが、
なぜ鯉のぼりの魚を鯉にしたのか?
理由を探ってみたところ、これは中国の故事「登竜門」の内容がそもそものきっかけとなっています。
中国の故事「登竜門」とはどんな内容なのか、簡単にその内容をまとめると中国の黄河の急流にどんな魚も登れなかった竜門を鯉が昇り、竜に姿を変え天へ昇っていったと書かれています。
これが日本で良く知られる「鯉の滝登り」ですね。
また鯉は川や池、沼等どんな環境でも立派に成長できる強い生命力がある魚でもあります。
つまり鯉のぼりの鯉には
- 鯉が竜になる=出世(鯉の滝登り)
- 強い生命力で成長する
といった意味合いから幟(のぼり)に鯉が選ばれたと考えられるでしょう。
鯉のぼりをやるやらないは各家庭それぞれですが、子を想う親の気持ちはいつの時代も同じと言えますね。
飾る時期はいつからいつまで?
5月ごろになると各家庭で飾られ、全国各地で見る機会が多い鯉のぼりですが、飾る時期はいつからいつまでなのでしょうか?
子供の初節句やお祝いに飾りたいところですが、その答えはというと
飾る時期に決まりはない
になります。
鯉のぼりの飾る時期は地域や家庭により異なるのでいつからいつまで飾るといった目安がありません。
早い方は3月頃から飾りますし、遅い方は4月頃から飾りますし、片付けも同じように5月や6月等、人によって様々。
ただいつからいつまで飾るべきか?の具体的な目安をお伝えすると多くのご家庭では
- 飾る時期は3月~4月上旬
- 片付ける時期は5月5日~6月上旬
が1つの目安と言えます。
ただ鯉のぼりの飾り方は飾る、片付ける含めて風が少ない日、晴天を選ぶことをおすすめします。
雨や風が強い日に鯉のぼりの準備や片付けはとても労力と時間が伴います。
4月や5月の季節は気温や天候が変わりやすいので風や雨に注意して飾る日程を調整していきましょう。
また鯉のぼりを設置する場所にも注意が必要です。
鯉のぼりが風になびかれ、引っかかったり、破れたりしない為にも安全面も考慮して準備を行ってくださいね。
まとめ
鯉のぼりをあげる理由についてまとめてみましたがいかがでしたが。
鯉のぼりをあげる理由を深掘りすると鯉のぼりをあげる理由は子を想う親の気持ちだけでなく当時の時代ならではの葛藤や知恵があり、様々な歴史が相まってできた風習であることわかりました。
5月の大空に泳ぐ鯉のぼりをみると季節を感じますが鯉のぼりをあげる理由や意味にも思いを馳せてこの季節を楽しんでいきましょう。
全ての人にご利益を!最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
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